「サイダーかん」は静岡県富士市の学校給食で大人気の新感覚デザートです
サイダーのようにシュワシュワする不思議食感が味わえますよ
サイダー以外を溶かして冷却、粗熱が取れたらサイダーを注いで冷蔵庫で冷却。
口にするとゲル状でありながらサイダーのシュワシュワ感が味わえて不思議な感覚がします。
本当はかき氷シロップを使うみたいですが、大人の特権としてリキュールを使ってみましょう
柔らかい甘みによって深みのある味わいになります。
さて、少し科学的に見てみましょう。
寒天は85-95℃以上で水に溶け、33-45℃に冷却されるとゲル化します。
これを利用して、ゲル化近辺の温度でサイダーを加えて冷却し、気泡ごと寒天で固めてしまったのがサイダーかんの正体です。
ゲルなのにシュワシュワ感、つまり炭酸の刺激を感じるのは何故でしょうか。
炭酸ガスの泡が弾ける物理的な刺激だと思いがちですが、実は化学変化による刺激です
炭酸の刺激は二酸化炭素が構内の炭酸脱水酵素と反応して生成する、炭酸水素イオンが粘膜を刺激する痛みによって発生しています。
つまり寒天の中に二酸化炭素を取り込んだままゲル化したサイダーかんは、気泡として捕捉していた二酸化炭素によってサイダーのような刺激を感じるのです